寒くなったら、スノボー、鍋、風邪、インフル!
こんにちは、めでぃすけ(@Medisuke_tw)です。
↓前編の基礎↓の続き、後編です。
私が、気になっていたインフルエンザウイルスことインフル達の話で、興味があったことを備忘録として残します。
目次
インフルエンザウイルスはいつからこの世に存在していたの?
結論、こんなのはっきり分かるわけないのです。
ただ古代エジプト時代から存在していたみたいです。インフルエンザのような感染症が流行った記録があるからです。
その後、世界各地で同じような感染症が起こってきたことが多くの記録として残っています。
冬にはやるこの感染症は、インフルエンザウイルスが確認されるまで冬にはやる原因不明の感染症と思われていました笑(おそらく神の怒りや、悪魔の仕業などと思われていた可能性あり)
そして、1930年代に電子顕微鏡が開発されて初めてインフルエンザウイルスの存在が確認されてからは、その感染症がウイルスの仕業で、インフルエンザは冬に流行する感染症というイメージが定着したのです。
以下、簡単に歴史です。
- 1933年にA型インフルエンザウイルスが分離
- 1940年にB型インフルエンザウイルスが分離
- 1947年にC型インフルエンザウイルスが分離
人間との歴史は、
- 1900年 H3N8型が流行◀あとからインフルと判明
- 1918年 H1N1型のスペイン風邪が流行◀あとからインフルと判明
- 1957年 H2N2型のアジア風邪が流行
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★1918年のスペイン風邪(一番被害にあったのは妊婦)の場合、鳥のインフルエンザウイルスが直接人に感染したと言われているが未だ不明。
長い歴史の中で感染力と死者数で恐れられてきた分、インフルエンザはウイルスの感染症の中で最も研究がされているウイルスの一つなのです。だから、ワクチン・薬が存在するんですね。
インフル達は夏どこで過ごしているの?
★インフル達は夏にもいる
インフルエンザは冬にはやる感染症というイメージが定着していますよね。
しかし、
インフル達は夏にも存在します。最近、夏にもインフルエンザの感染が報道されています。
これには訳があるみたいです。
1990年代にインフルエンザウイルスの検査キットが登場して以来、夏風邪でインフルエンザの陽性反応が多く確認されたのです。
そのことで、インフル達は夏にも存在していてることがわかり、通年で起こる感染症ということがわかった。という話。
★常夏でも流行するインフルエンザ
インフルが冬場にはやるのは日本のような温帯地域の特徴です。
インフルの流行は世界中を循環していて、日本の冬場(11月〜3月)に北半球、日本の夏場(4月〜9月)に南半球(オーストラリア、ニュージーランドなど)で流行してます。
そして、東南アジアなどの熱帯・亜熱帯地域でもインフルは流行しているのです。
熱帯・亜熱帯気候である東南アジアは季節が2つしかありません。
暑い『雨季』と暑い『乾季』です。
雨季は少し寒い日もありますけど。
いったい、いつインフルが流行すると思いますか?
『雨季』
です。
常夏では『雨季』にインフルは流行りやすいのです。
ベトナム、ラオス、タイ、カンボジア、フィリピン、ミャンマーなどでは5月〜11月頃が雨季にあたり、インフルが流行りやすいです。
赤道近くのシンガポール、マレーシア南部、インドネシアは一年中インフルが散発的に発症するみたいで、ピークはあまりないみたいです。
ただ、暑い国ですが雨季は比較的寒い日もありますし、室内は冷房がガンガン効いていて寒く、湿度も低くなっていることもあります。
そして、雨季なので比較的室内に多くの人々が集まり長くいることが多いので感染しやすいと考えられます。
湿度が高くても、ある程度ウイルスは空気中にも存在できますので、人が集まれば飛沫感染・接触感染に加えて空気感染も起こりやすいでしょう。
加湿は喉や鼻の粘膜を乾燥させにくくして、粘膜の正常化を維持できバリア機能を維持できるので、私はある程度必要だと思いますが、加湿はそんなに重要じゃないという先生もいますよ。
- ウイルスは気温が低く、湿度が低いと空気中などに存在できる時間が長くなる→空気感染・接触感染も起こりやすくなる
- 粘膜が乾燥すると粘膜の防御力が低下→感染しやすくなる
- 気温が低いと風邪ひきやすくなるように、免疫力低下しやすく感染しやすくなる
インフルに有効なおすすめ消毒剤
まあ、アルコール消毒剤ですね。塩素系やヨウ素系も効きますが使い勝手が悪いです。
アルコール消毒剤の中でも消毒用エタノールは、今や簡単に手に入るのでおすすめです。
↓アルコール消毒剤の特徴↓
- タンパク質の変性作用で消毒
- 速効性(一般細菌だと約10秒)だが持続性なし
- インフルなどエンベロープを持つウイルスに有効
- 細菌に有効(全てではない)
- 結核菌・真菌(カビなど)に有効
- エタノール濃度は76.9〜81.4%◀100%など高濃度が良いわけではない
- 皮膚・手指に使える◀意外に重要
- 傷口・粘膜にはしみる
揮発性が高くすぐ乾燥するので、身の回りのものにも使いやすい。
しかし、アルコールに対応していないプラスチックやゴム製品などを腐食・変質させてしまうことがあるので注意が必要です。(消毒用エタノールをアルコールに対応していないスプレーボトルに移し替えする人多いので注意)
そして、消毒用エタノールのなかで特におすすめなのが、
手ピカジェルプラスです。
おすすめ理由は、
- ノンエンベロープウイルスにも効果的
- 携帯用がありいつでも手指消毒できる(海外にも持っていきやすい)
- 保湿成分配合で手荒れの心配なし
手ピカジェルプラスの特徴は、普通の手ピカジェルにリン酸をプラスし、pHを酸性にすることで除菌力が高まり広範囲のウイルス・細菌に効く消毒用アルコールになったということです。
普通の手ピカジェルは中性で、ノロウイルスなどのノンエンベロープウイルスには効かなかったけど、弱酸性に設計された手ピカジェルプラスはノロウイルスにも効くみたいです!
エンベロープとは脂質やタンパク質からできた膜のことで、エンベロープウイルスは膜のあるウイルス、ノンエンベロープウイルスは膜のないウイルスのことです。
エンベロープ(膜)は、アルコールで破壊することができるので、エンベロープウイルスにアルコール消毒剤を使うと、膜を破壊し中のウイルスそのものにダメージを与えることができます。
一方、ノンエンベロープウイルスは膜を持たないので、そもそもウイルスそのものにダメージを与えることができません。
なので、ノンエンベロープウイルスは、エンベロープウイルスに比べ一般的な消毒剤が効きにくいとされています。
対策はわかったはず
兎にも角にも体力がなければすぐ感染します。適度な運動としっかりした食生活をしてしっかり休息・睡眠を取ること。(僕は亜鉛をサプリで補ってます)
健康維持の基本です。
そして、プラス↓
●予防接種をする。
●粘膜(鼻、喉、肺、目など)から感染するので、そこを防ぐ(マスク、メガネなど)。
●手洗い・うがいをこまめにする。➕アルコール消毒も一緒に!
●粘膜を正常の状態に保つ。乾燥させない。(こまめに水分補給と加湿など)
以上。