今回の医療ボランティアは、体験学習みたいなものだと思っているめでぃすけ(@Medisuke_tw)です。
とりあえず、無事2週間のボランティア終了しました。
医療ボランティアをやるキッカケについてはこちら↓
頼りになるタンザニア人を何人かゲット出来たし、タンザニアの生活様式も少しわかってきました。
医療の質に関しては、「日本の医療を今まで受けることが出来てよかったぁ」って感じです。逆に、「こんな医療でも、ちゃんと回復するのかぁ、体調は良くなるんだぁ」と感じざるを得ません。
そして、今回お世話になった『Bochi hospital』は街から離れた病院で、ダルエスサラームの都会の病院とは医療の質は違うと思います。
では、これから『Bochi hospital』で体験したことを写真と私のツイッター投稿で紹介します。
外観

割りと混んでる。病院中央の待合スペース。
幾つかの建物に分かれているので、全ては撮ってないです。
いくつか建物を壊し、新たに建てている状態です。
眼科

眼科医(Ophthalmologist)不在
よく行く部屋の隣が眼科だったのでよく喋りに行きました。キリマンジャロ出身の眼科医さんはとても穏やかで背が高い。眼鏡とコンタクトの話、結膜炎の話をしたっけ。山出身ということで、泳げないそうです。
この機械を使ってみろって急に言われて、小児の眼をチェックした。何をみたら良いかわからなかったけど、使い方と小児のまつ毛が上下しっかり生えてるのはわかった。
眼科行っててよかった。本当何でもやらせるな。
何が活きるか分からない。#タンザニア #医療ボランティア #冒険 #海外インターン pic.twitter.com/Nq9hPg7hjY — めでぃすけ (@Medisuke_tw) 2017年12月5日
ある日、眼科に遊びに行ったら、そこには患者もいたのでまたあとで顔を出そうと思ったら、「入れ入れ」って言われ会話スタート。(患者いるのに)
患者は椅子に座りながら遠くを見ている感じで、ずっと正面を向いている。
そしたら、この患者の目を診てみるか?と言われ、眼科によくある眼球を診る機械の使い方を教えてもらう。
戸惑いながら使い方を聞く。患者、黙ってアゴをのせた。
いや、患者。おまえはなんとも思わんのか?
終始戸惑いながら、「まつ毛が上と下しっかり生えてます。」とコメントした。
鏡に映った、Cのやつ。
「なんで鏡ごしかって?
部屋が狭いから、鏡を使って約3メートル✖2=約6メートルを作ってるんだ。」っとキリマンジャロ出身の眼科医さん。
私はCの下にいます。
視力検査の椅子からの撮影でした。 pic.twitter.com/Iusrb9dlIT— めでぃすけ (@Medisuke_tw) 2017年12月8日
また別の日のこと。
眼科医さんとの会話は穏やかになる。とてもゆっくり英語を話してくれる。
そして、「視力を測ってみるか?」と言われて、「日本にもこういうのあるでしょ?」っと「C」のやつ見せてもらったけど、他にもアルファベットや、意味不明文字のもあった。
椅子の上にある「C」やつを、椅子に座って鏡に反射させて見るという仕組み。
この時「はっ!」としたのは、以前椅子に座りながら遠くを見ていた患者はこれを見ていたんだ!っということ。
そして視力はコンタクト装着時1.0くらい。
正解!
ドレッシングルーム
一番滞在時間長かった部屋です。
そして、一番おぞましい世界を見せられた部屋です。
ドレッシングルームとは、傷の手当をし、傷を保護する部屋です。
ドレッシングのスペルは『dressing』
『dress』の意味は〈傷〉を手当てする、…に消毒し包帯を巻く。
衣装とか食べ物に使うドレッシングと同じ単語です。
「wound dressing room」に今日はほとんどいた。
3種類の薬と滅菌だか分からないガーゼで全てのケガに対応している…
骨見えそうな傷にも、ゴシゴシ。痛くて叫ぶ大人の傷もおかまいなし。治療の仕方も古い。ってかこれが、コスト的に限界なのか?これじゃ治るものも治らないだろ。雑なんだよ! pic.twitter.com/A6Z8e6Og2q— めでぃすけ (@Medisuke_tw) 2017年12月5日
私は薬剤師なので、あまり外傷治療に携わったことはないのですが、在宅医療での褥瘡や、ドラックストア時代では一般的な傷の手当・応急処置の相談にはのっていたので知識はありました。
しかし、ここは病院。
来る患者は、腐ってんじゃね?って思うほどの傷だったり、骨見えてません?レベルの傷。傷面積も広い!膿が内側に溜まって腫れているなどの患者がほとんど。
しかしこの部屋でよく使うものは、
- ポピドンヨード
- 生理食塩水
- 過酸化水素水(これあんまり傷によくないよね?)
- サージカルグローブ
- ガーゼ
- テープ
大概は、この5つでどんな傷もなんとかします。症状が大きいので感染コントロール第一でポピドンなど使うのは分かるんですが、なんでもかんでもって感じです。
過酸化水素水(オキシドール)も、まだ使ってんの?これ普通?って思うくらい、私の知識では時代遅れのキズ薬。治りを遅くするし、なにより激痛を伴います。
ガーゼで傷を拭きます。ゴシゴシ。
どんな傷もガーゼで傷をふさぎます。
今主流のモイストヒーリング療法なんて、ここには存在しないのです。
次に頻繁ではないものの、使われるものとしては、
- 注射剤のリドカイン(局所麻酔薬)
- サージカルナイフ
- はちみつ
- 抗生物質の軟膏(ムピロシン)
あまりに痛みを伴う処置に関しては、局所麻酔薬をうちます。
ブサブサ刺します。
患者は悲鳴をあげ、暴れます。
なのでたまに、針が貫通します。
膿瘍をサクッと切って膿を出します。もちろん皆さん泣き叫びます。大人も子供も。赤ちゃんは力が無いから抑えるのが楽。
今日、叫んで嫌がる青年にドクターが、「ヘイ!マサイ!」と怒鳴りつけていた。彼がマサイ族だからだそうです。
— めでぃすけ (@Medisuke_tw) 2017年12月14日
サージカルナイフは、抜糸に使ったり、膿を出す時に皮膚・皮を切るのに使います。
サクサク切ります。
患者はもれなく、叫びます。暴れます。
なので、抑えます。
はちみつなんですが、私はこれを機会にはちみつについて調べました。
なんと、はちみつには外用薬としてのすごい効果があるんです。
はちみつには殺菌効果があって、しかも耐性菌の発生は認められていないみたいです。
医療用ハチミツやマヌカハチミツが良いそうです。
部屋の角にある手洗い用のポリタンク。自分も使ってた。手洗いの仕方とか書いてあるけど、中のぞいたらすっごく汚い…どこの水だよ! pic.twitter.com/rfmeqkLsn4
— めでぃすけ (@Medisuke_tw) 2017年12月8日
ちなみにこの部屋、いや病院と言っても良いかもしれませんが、消毒用アルコールを見かけていません。
蛇口がない部屋にはきれいな水もありません。
とりあえず、『病院編 その1』でした。
思った以上に、毎日いろんな事が経験・体験できるのでスケジュールがいっぱいです。適当にブログ更新していきます。
ツイッター(@Medisuke_tw)と、インスタ(medisuke)はブログ以上に更新しているので良かったらどうぞ!