自分ほんと英語ってか言語って苦手だなと最近思うめでぃすけ(@Medisuke_tw)です。
それでもタンザニアで友達、仲間は増えていくのが不思議です。どんどん英語が雑になっていく…
そしてどんどん、スワヒリ語が身についていく…
『思ってたのと違う!アフリカのタンザニア都市 病院編その1』では、外観・ドレッシングルーム・眼科について書きました。
その2では、薬局での業務について書こうかな。
Pharmacy

薬効別ってやつですね

点眼・点耳・点鼻薬

軟膏・クリーム
この病院、思った以上に薬剤師がたくさんいました。ただ、男性薬剤師は1人だけ。あとは全て女性薬剤師。この辺は日本の薬局と同じで女性が多いんですね。
院内で使う薬・注射薬・処方箋薬があり、ここにいると医者・看護師などいろんな病院スタッフが薬を取りに来るので、多くの方と話す機会がありました。
たくさんのスワヒリ語を学びました…
薬の陳列
薬局の引っ越ししたばかりだから、棚に薬を配置しているお。薬を地面においてもおかまいなし。薬を踏んでもおかまいなし。薬効ごと並べるのは日本とそんなに変わらないけど、ブランド、商品名は関係ない。入荷するブランド、商品名は一定とは限らないから。表記言語も色々あるよ。 pic.twitter.com/q8OdWFLzQ6
— めでぃすけ (@Medisuke_tw) December 12, 2017
理由は知らないけど、この病院には薬局が2つあります。私がよく出入りしていた方の薬局は、引っ越しをしたばかりで、片付け・薬の陳列という仕事があってとても充実してました。
薬の陳列をしている時も、「この薬を知っているか?」「この効能はね・・・」「日本にもある?」「結婚しているのか?」「カンフーを知っているんだろ?」などいろんな事を教えてくれたり、質問され、結構勉強になりましたよ。

キレイに補充された薬品棚
薬の納品
薬の納品は大きな箱に、ごった混ぜ。
潰れていても御構い無し!一応納品書みたいなのはあった。 pic.twitter.com/l5AFbUrb4s— めでぃすけ (@Medisuke_tw) December 13, 2017
そう言えば何日か前に薬の発注書みたいの書いていたみたいだったけど、このためね。
薬のパッケージにたまにアラビア文字が混じっているので、どこのメーカーを扱うのか決まりはあるのか聞いたところ、特に決まってはいないみたいです。
成分と用量が欲しいものなら、メーカー・生産国は関係ないみたい。
どこの国からか、どのメーカーの医薬品かは、納品する業者次第だそうです。
ワールドワイドですが、必ず英語表記では記載があるので問題はないです。
Prescriptions(処方箋)
これNHIF(National Hospital Insurance Fund)の処方箋みたいなものだぉ。全部手書きで、病院名・患者名・住所などなど詳細を写すんだぉ。コピー機無いから全部手書きで写すんだぉ。
クッソッ!!!多いわっ!!!
アルファベットの書き方も独特で読めん! pic.twitter.com/vC7k6XwvEI— めでぃすけ (@Medisuke_tw) December 11, 2017
とにかく、アルファベットが読めない!
「クセがスゴイ!!」
タンザニア人に聞いても、即答は出来ない。聞いた結果間違っているパターンもある。
そんな適当に写して良いものなんだろうか・・・
NHIF(National Hospital Insurance Fund)の保険を使う人が多かったけど、他にも保険があるみたいで、違う書式の紙もいくつか目にしました。
Dispensing(投薬)
I’ve dispensed medicines to patients and prepared those for last Friday.
汚い英語もなんとなく読めるようになり、実は投薬しちゃってます。
薬の箱か薬袋に直接、用法と日数を書いて渡し、処方箋にサインもらって終わり。薬の説明はほぼ無し。英語が分かる患者のみにだけだけどね。 pic.twitter.com/sQOo8Neknx— めでぃすけ (@Medisuke_tw) December 12, 2017
投薬ぅ〜投薬ぅ〜
ん?
薬袋は要らない紙から手作りで作ってるっぽいけど、誰かのID?保険証?のコピーっぽいけど大丈夫かな?
まだ、プライバシーとかの認識はないみたい。 pic.twitter.com/qVXw5mwbRF— めでぃすけ (@Medisuke_tw) December 13, 2017
とにかくなんでもやらせてくれる。
「流石に薬の交付中は横にいてくださいっ!」
って頼んだ。
「1×3 siku 3」は「1錠を1日3回 3日分」の意味です。
「siku」はスワヒリ語で日にちを意味します。英語だと「for」を使っていました。
★処方箋の読み方を一部紹介★
OD…1日1回服用 ◀朝服用が良いみたいです。
BD or BID…1日2回服用 ◀朝、晩の2回。
Tds…1日3回服用 ◀朝、昼、晩の3回。
QID…1日4回服用 ◀朝、昼、晩、寝る前の4回。
私の知っている処方用語と少し違っているけど、なんとなく意味はわかりました。
○/7…○日分 ◀これは簡単。すぐわかった。
○/52…○週間分(○×7日分)◀最初なんで52?って思ったけど、1年364日を7日で割ると52週あることに気づいた。
○/12…○ヶ月分(○×30日分)◀これも簡単。1年12ヶ月だもの。
これがわかると、ある程度調剤もできるようになります。
あとは成分が読めて、剤形(粉・点眼・錠剤・軟膏など)が分かれば大丈夫。これらが読みにくい
錠数は必要数足りていれば、1錠・2錠多くても良いみたいです。
シロップ剤は1本箱ごと渡します。
「足りてるでしょ。」「28錠はほとんど30錠でしょ?」など、誰に聞いてもこんな感じで、シートにハサミを入れる時は、5錠を作るときだけ。シート単位で渡すか、箱ごと渡すのが普通です。
用法用量は、薬の箱や手作り薬袋に手書きです。
予製
パラセタモール(アセトアミノフェン)の予製作ってます。1回2錠 1日3回 3日分。18錠でいいところ、20錠渡すんだ。足りてれば細かい錠数は関係ない。だから、端数はほとんど存在しない。 pic.twitter.com/uGuCRwpCGd
— めでぃすけ (@Medisuke_tw) December 12, 2017
院内、院外で一番使われているのが、成分名パラセタモール。日本では成分名アセトアミノフェン。だからあらかじめ用意しておきます(この行為を『予製』と呼びます)。
予製だろうと、錠数はきっちり用意しません。
薬局業務はこんな感じです。
投薬時、薬の説明・相談などはほとんど無いので、薬歴なんて書きません。1人で調剤から交付までやります。
薬剤総量は足りていれば大丈夫。
みんな、電卓もボールペンも持ってない。
患者は待たせても大丈夫。
楽しい会話が優先。
そんな感じで楽しく色々経験させてもらいました。
ほんと感謝。感謝です。
『思ってたのと違う!アフリカのタンザニア都市 病院編その3』は病院の最終章です。ちょっと不快な画像・動画も載せてあるので注意してください。
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英語で投薬していたら、患者の1人から「英語じゃわからない人がたくさんいるから、スワヒリ語を覚えるべきだ。」というアドバイスを頂きましたが、私はスワヒリ語勉強しに来たんじゃない!英語だってまともに喋れてないの気付かないのか?と英語に出来ず、「ポーレ」←スワヒリ語で「ごめんなさい」の意。「アサンテ」←スワヒリ語で「ありがとう」の意。と言うことしか出来ませんでした。

最後は投薬から逃げてました。